消去ソフト側の一部仕様変更、並びに機能追加について

build=144 / Library: 0.3.2-109 + 0.8.0-384rにアップデートしました。

更新内容は以下となります。

  • クラウドの認証情報を保存した場合、次回起動時は自動的に(ダイアログを出さずに)認証するオプションを追加
    クラウド認証のダイアログに、「次回から自動でログイン」のチェックボックスが追加されています。
  • 古いIPSWを自動的に削除する機能を追加
    Appleから取得するIPSWリストに含まれないものは削除します。(一世代前はリストに含まれるようなので、すぐには削除されません。)
  • ツールから消去方式(※)を選択できるメニューを追加
    デフォルト以外の消去方式は 正式にはサポート対象外のベータ提供となりますので、ご理解ください。
  • 32bit向けの移植性を向上
    アップデートされたツールのバイナリは64bitのままです。 (ビルド済みのツールを使うユーザには何も変更はありません。)
    ソースコードを、32bit(Raspberry Piを含む)に移植できるように修正しました。
  • その他、軽微な潜在的な問題の改善

※消去方式の選択について

「データ消去」からは、空き領域のパッディング方式を選択できます。

  1. “None” … 空き領域のパッディングはなし (iOSのデフォルト)
  2. “HMG Infosec Standard 5, Baseline Standard” … 0(0x00)で1回書き込み (Androidのデフォルト)
  3. “NIST SP-800-88 (1)” … 1(0xFF)で1回書き込み
  4. “NIST SP-800-88 (*)” … ランダムなパターンで1回書き込み
  5. “NSA Standard” … NSA方式相当(ランダムで2回書き込み後、0を書き込み)
  6. “DoD 5220.22-M” … DoD 5220.22-M方式相当(0、1、ランダムで各1回書き込み後にベリファイ)

「端末リセット」からは、端末リセット方式を選択できます。

  1. “Android OS Erasure”/”Apple iOS Erasure (IPSW)” … OSの端末リセット(iOSの場合はIPSW書き込み) (デフォルト)
  2. “Manually Terminal Resetting” … 手作業での端末リセット
  3. “None” … 端末リセットはなし

Androidで「拡張機能を使用」のチェックを付けた場合、消去処理前に空き領域を増やすため、既存データの削除等を試みます。