ネットワーク利用制限チェッカー – ネットワーク利用制限の確認は、これまでキャリア側の専用ページ内で手入力で検索をするか、専用サイトで検索するなどの方法が存在しました。「ネットワーク利用制限チェック」では、中古スマートフォンのネットワーク利用制限の有無を自動で表示するシステムです。複数台の同時確認にも対応します。

具体的には、消去作業中に自動取得したIMEI(端末識別番号)を、キャリア各社のネットワーク利用制限を識別するサイトに自動入力し、ネットワーク制限の有無をチェックします。これにより、煩雑なネットワーク利用制限の確認作業を、全自動化します。キャリアは、docomo、au、SoftBank、Rakuten、mineo などに対応します。

さらにクラウドでログ管理ができる「MASAMUNE Evidence Center」を用いることで、確認作業の一括管理、保管を行う事が可能となりました。

これまで必要だった、専用サイトにIMEIを手入力していた手間を削減し、大幅な作業時間の短縮や、作業状況の一括管理、ヒューマンエラーの防止にお役立ていただけます。

ネットワーク利用制限とは

ネットワーク利用制限とは、スマートフォンに、通信キャリアが通信制限を掛けている状態を指します。端末のネットワーク利用制限の有無は、IMEIを専用サイトで検索することで判定できます。

判定結果は「◯」(端末代金が完済しており問題なく使用できる)、「△」(端末代金の支払い途中だが使用できる)、「✕」(端末代金が契約通り支払われず、モバイル通信が制限された”赤ロム”の状態)で示されます。

仮にネットワーク利用制限が「✕」の端末の場合、商品価値は著しく低下します。またネットワーク利用制限のある端末の販売には返品リスクがありす。このため、中古スマホを再販する際、基本的に全ての在庫で確認作業が必要です。

 

ネットワーク利用制限チェックの開発背景

ネットワーク利用制限の確認作業はとても単純ながら、労力がかかります。

ネットワーク利用制限の確認作業は、

  • スマートフォン本体からIMEIの情報を検索した上で、専用サイトで手入力する
  • スマホ側のソフトを用いてIMEIを専用サイトにコピーアンドペーストする

などの作業が必要でした。

また、専用サイトにおいて、キャリアによってIMEIのチェック処理が追いつかず、同列で利用されている他社も含めた場合、検索の順番待ちが発生する現象も見られました。

単調な作業の繰り返しの為に、オペレーティングミスが発生する可能性も高く、またチェックをした作業履歴も別途記入・保管をしなければならない手間がありました。

こうしたことから現場の生産性向上のボトルネックとなる場合が多くあり、ネットワーク利用制限チェックの開発に至りました。

この機能を利用する事で、買取時における再販可否のチェックから、データ消去までの流れを一括で単純化できます。また、時短によるコストカットが可能です。例えばスマートフォン200台/日をデータ消去されている現場であれば、月間10万円以上の人件費をカットできます。

さらに、店舗買取や販売の現場でも、制限のチェックからデータの消去までを一括で行うことで、事業者の皆様にとってより多くの売上・利益に繋げていただくことが可能であると、当社では考えております。


「ネットワーク利用制限チェック」利用方法および費用

◆利用方法

本サービスは、データ消去システム「MASAMUNE ERASURE」のシステム上から、「ネットワーク利用制限を確認する」を有効にすると、ネットワーク利用制限の確認およびデータ消去作業を行っていただけます。IMEIの確認後に問題が無ければ自動的に消去がスタートします。ネットワーク利用制限が「△」や「✕」の場合は、消去前に警告が表示されます。

自動でネットワーク利用制限の確認を有効にする機能の他、IMEI単体の入力でネットワーク利用制限を確認する機能も搭載しております。

ネットワーク利用制限の状態は、データ消去後の作業報告書にも記載されるようになっており、従来のログ管理システムの方にも記録される為、CSVなどでの表計算加工も容易としています。

◆対象機種

対象機種はiOSを搭載するiPhoneやiPad、Androidなどのモデルです。
(※ただし、Androidの機種によっては本体からIMEIが取得できない端末が存在する可能性もございます。)

◆料金

ネットワーク利用制限の料金は1台につき50円となっており、データ消去の価格にオプションとして追加する事が可能です。