MASAMUNEとは?

当社のグループ会社であるデータサルベージでは、10年以上の歴史と実績を持つデータ復旧専門会社として、順 調な発展を遂げ、ハードディスクの論理障害だけではなく、物理障害にも社内ラボにて 完全対応ができる高い技術力により、貴重なデータを確実に救い出した多くの実績を 誇っております。

2011年3月11日の東日本大震災直後、私たちは創業の地である仙台において、公 共性の高いデータに対する無償即日復旧活動を行いました。それは、私たちのデータ 復旧サービスという事業活動の社会的な責任を考えたときに自然に出てきたビジョン から生まれたものでした。被災現場近くに相談窓口・作業拠点を設けて、繰り返し行っ た公共データの復旧活動を通じて、私たちは、これまで以上に、データ復旧サービス事 業の持つ社会性を感じ、また、その責任を全うするために必要な技術の向上とあくな き探究心の必要性を確認しました。

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この際に、1,000台を超える未曾有の数の被災ハードディスクと取り組んだデータ 復旧サービスにおいて大きな力となったものが、当時開発中であったソフトウェア・ デュプリケータでした。被災したデータを救うためには、ダメージを受けたハードディ スクからデータを作業用電子記録媒体にデュプリケートして、できるだけ早く復旧でき るデータを救い出すこと、そのためにも、従来にないような高速で高度な技術を持っ たソフトウェア・デュプリケータの存在が欠かせないものとなりました。

現在のデジタルストレージを取り巻く環境は、当社がデータ復旧事業に参入した当 時と比較にならない程、めまぐるしい変化を遂げています。NAS、RAID、サーバ、ハー ドディスク等、各デジタルストレージの中には、企業システムの生命線である貴重な データが存在しています。特に、情報セキュリティの強化とコスト削減等を目的として 導入されたクラウドにおいて、多くの重要なデータが一つのサーバに格納される状況 を生み出し、システムトラブルの際のデータ障害の巨大化リスクが懸念されています。

こういった状況の中で、私たちは、被災データ復旧に大きな力となったソフトウェア・ デュプリケータを「MASAMUNE」と名付け、製品版として機能拡張や操作性の向上等 に費やしながら、ひたすら、この製品が情報社会の発展とICT技術の発達によって、企 業や組織、そして、個人一人ひとりにとってますます重要となるデジタルデータを守る 強力なソリューションとなることを確信しました。それは、データの復旧のみならず、デ ジタル・フォレンジック(データ鑑識)としても、訴訟や事件、不正行為等における「証拠 保全」として、電磁的証拠を残すためにも有効なツールとなります。

私たちのMASAMUNEがこのような情報社会における資産保守の大切な役割を果 たせることを願ってやみません。